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ねこぶっ!!

《第柒話 逆転勝利と思わぬ右ストレートと》 1




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時に黒猫とは、全身の大半が黒い毛で覆われているネコの総称で、長毛種や日本猫などもこれに含む。基本的に、毛が黒ければ黒猫と呼ばれる。うん、実にアバウトな範囲。
欧米では、かつては不吉の象徴とされ、魔女狩りによって殺されることがあった。一方、外国の一部の地域などでは幸運の象徴ともされていたらしい。昔の日本では夜でも目が見える等の理由から、福猫として魔除けや幸運の象徴とされ、黒い招き猫は魔除け厄除けの意味を持つという。ていうか、あんま見たことないよ、黒い招き猫って。
また、母猫が子猫を口に加えて運ぶときのように優しく丁寧に物を運ぶという企業姿勢という関係からか、巨大な赤リボンを恥ずかしげもなく頭上に装着している魔女っ子キ○ちゃんの相棒としても某ジ○リ作品にも登場し、人気を博している。これについてだが、忍先輩は魔女っ子の相棒見たさに、生徒会予算で魔女っ子宅急便のDVDとグッズ(相棒のみ)を揃えていたのは、僕が入部するより前の話だ。
黒猫の中には白い毛を体の一箇所にのみ持つものが多い。この白い毛の部分はエンジェル・マークと呼ばれ、このマークがついている黒猫は魔女狩りの際に処分されずに済んだ、という説がある。さながら、十円ハゲの逆みたいなものか。時たま、ハート型のもあるらしいから、ハゲた形がハート型なら“エンジェル・ハゲ”ってのはどうだろうか。おう、正に逆転の発想なり。これなら、全国のハゲた方々への偏見と差別が減るんじゃないかな。
例えば、会社にて「課長ぉ、それエンジェル・ハゲですよね? すごくステキー」と女性社員A
「ホントだー。ヤバイ、めっちゃカワイイ。もっと見せて見せて」と女性社員B
「はっは、そうかね。慌てなくても実はここだけじゃなくて、もう一箇所あるんだよ」と十円ハゲ歴10年の加藤光男(仮名)64歳
「「きゃー、ますますステキー」」みたいな。言葉だけでは、ただのハゲた天使という点はご愛嬌。
少しというか、かなり脱線したが(後半はほぼハゲ談義である)、これらの猫知識は、日々の部活動と忍先輩による毎朝の登校の際に行われる独演会の賜物である。日常生活の中では別に欲しくも、知りたくもないムダ知識だ。
 おっと、このことは忍先輩には秘密だよ。

 話は戻って。
「なんで、こいつが? というか、なんで止まったんだ?」
「にゃお~、ふにゃにゃ、にゃー」
 黒猫がネコミミ男に、あたかも話しかけているかのように鳴いた。それを聞いたネコミミ男は、くやしそうというか納得のいかないというような感じで顔をしかめた。
「ニャー!」
 さっきより、強めに鳴いた黒猫。それに対して、ネコミミ男はたじろぎ一歩、後ろに引き下がった。
 まさか、ネコミミ&尻尾のコスプレをしておいて…ビビッてる? いや、そんなバカな!?とは言え、当のネコミミ 男は黒猫に睨まれて微動だにしなくなった。さながら、蛇に睨まれたカエルのようである。猫嫌いでネココス…普通はないよな。一体…?
「やはりな」
 とそこで忍先輩が何かを悟ったかのように呟いた。
「なにがですか?」
「あの者も同志であり、猫を目の前にして嬉しくて動けないのだ。私もあそこまで熱烈な視線を送られれば動けなくなるだろう」
「忍先輩、それはちょっと……強引すぎじゃないですか?」
「それにあの黒猫は、恩返しに我々を助けてくれているしな」
 恩返しかどうかはさて置き、助かっているのは事実だ。今の内に何か作戦……?!
「――――ッタ」
 何かを呟いたと思ったら、急にネコミミ男は僕らに背を向け、どこへとなく姿を消してしまった。ホントに一体全体、なんだったんだ? 
「どうやら、彼は棄権したということのようだな。空真、なんとか我々が勝利の二文字を掲げることができそうだ」
「そう…ですね…」
 どうも腑に落ちない。謎が謎を呼ぶ。どっかのB級推理小説にありそうなフレーズだが、今はこれが一番、今の僕の中でしっくりとくるワードだ。ただ、今それらを考えるのはよそう。どうも、運動しすぎて体が限界に近いらしい。早く家に帰って横になりたい気分だ。
「忍先輩、大丈夫ですか?」
「あぁ、すまない」
 僕は忍先輩に肩を貸し、その場を後にした。そして、一旦、忍先輩の軽い手当ての為に部室へと向かった。途中に保健室に忍び込み、いろいろと道具を拝借しておいた。
 保健室から部室へと向かう最中、ふと何かを忘れているような気がした。けれども肩を貸すという作業を続行するがために、身長差と奮闘していた僕はそれが何なのかを考える余裕は無かった。どうせ、そんなに重要なことじゃないだろ、ハハハ(笑)。

「………うぐっ……ここ何処だよ? ……俺…確か、家へ帰る途中だったはずなのに…なんか体も痛えし……」そう、全身が生々しい傷と砂だらけの男子生徒が呟いていた。 

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