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ねこぶっ!!

《第参話 黒猫とパンドラと》 2

モンハンと定期考査が重なり、個人的にめっちゃ忙しかった
とゆうか、現在進行形で

本業の聯の話がほったらかしもいいところなので
猫部のほうは早急に仕上げなければ

ではでは
追記にて


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 翌日。
 僕は早朝から忍先輩と二人で部室へ向かっていた。一日目に猫と別れた後に、次回から朝練をするとか言い出しのだ。今までしたことなどもちろんない。そもそもそれ以前に、何を練習するというのだろうか。アレだと言うのなら、堪ったものではない。
 僕は欠伸をかみ殺しながら、旧校舎への道を歩く。まだ時刻は朝の7時30分。他の生徒の姿なんてのはほとんどいない。いるのはせいぜい本当の意味での朝練をしている生徒ぐらいだ。あとは、掃除をしている用務員さんぐらいか。寝ぼけ眼の僕とは打って変わって、忍先輩は鼻歌を口ずさみながら足取り軽く、それこそスキップの一歩手前ぐらいのノリで歩いている。普段は引き締められた口元も、今は少女のように綻んでいる。僕はたまに見ているからある程度は慣れているが、この表情を知らないほかの人々は驚くだろうな。現に、さきほどからすれ違う生徒や、用務員のおじさんは視線を外さなかったほどだ。僕としては正直、複雑な心境でもあった。なにせ、僕だけという優越感が……僕って、もしかして独占欲が強いのだろうか…いや、そんなまさか…。
 そうこう思案している内に、旧校舎に着いた。忍先輩が手際よく、正面玄関の錠を開け、中へと入る。僕もそれに続き、校舎に入る。朝も早いために、校舎内はひんやりとしていた。しかし、寒くても部室に向かいたい理由は、忍先輩の存在だけじゃない。あそこには、ストーブがあるのだ。あぁ、いつぞやにどこかの誰かさんが何食わぬ顔で、「これか? これは…生徒会に買ってもらったのだよ。細かいことは気にする出ない」そう言い放ったのは、アレが急に強行された数日後のことだ。当時はそうとうへこんだのだが、今となってはどうでもいいように感じる。なんせ、こういう肌寒い時には非常にありがたい。すると、もしかして昨日の猫はこれが目的だったのでは…そう考えると辻褄が合うような気もする。
 足早に階段を上がり、廊下を抜け、部室前に着く。先輩はウキウキを体全体から垂れ流しながら部室へと踏み込んだ。しかし、というかは考えれば当たり前のことだった。求めるもの―――そこに昨日の黒猫は居なかった。
 忍先輩はそっと膝をついた。
「―――――ということがあったんだよ」
 と、この事を、宿題を忘れて鬼気迫る勢いで、授業が始まるまでに終わらそうとしている高志に愚痴ってみた。
「それでね、先輩が元気無くしちゃって、だからどうしたらいいのかなーって? どう思う?」
 それでも、五文字に一回は消しゴムを使用するほどに焦っている高志はノートから目を離さない。仮にも友達の悩みを無視するとはふてぇ野郎だ。
「ねえー、聞いてる? 高志ぃ?」
「うっせーよ、オレはそんなノロケ話なんか聞きたかねえよっ。今は急がしいんだよ」
「別にそんな風になんか言ってないじゃん。ねぇ、親友のピンチなんだよ?」
 そこでシャープペンシルの動きを止め、こっちを見る高志。そして、ボロ過ぎてシャープさの欠片もないシャープペンシルで僕指す。
「言い方じゃねえ。シチュエーションだっ!!」
 どこら辺がノロケ話になるんだよ。高志に相談した僕がバカだったよ。

 結局、放課後まで何ら解決策も浮かばぬままにきた。
 ちなみに、高志にはお返しとして違う答えを教えておいてあげた。自信に満ちた顔ですべて間違えた高志は授業で笑いものとなっていた。笑いものとなっていた最中、こっちを睨んだ高志には舌を出しておいてやった。ざまぁーだ、このやろう。気づかなかったそっちが悪いんだよ。
それはいいとしてだ。落ち込んでいるだろうと思い購買で、財布が氷河期を向かえている中、なけなしの財産をはたいて猫のシールを買ってから部室へと向かった。
 いつも通りのボロイ扉の前。
「忍先輩、もう来てま……!!!」
 部室への扉を開けた刹那、軍隊顔負けの回れ右をし、脱兎の如く逃走。が、部室からするりと伸びてきた二つの腕に捕縛。
「たすkうぇ……んぐっ!!!」
 声を出そう、もとい助けを呼ぼうとしたが、それを防ぐように手が僕の口を覆う。
 床に引き倒された僕の上に馬乗りになる忍先輩。僕の視界の端端には多種多様な猫耳をはじめに、冥土服やら茶稲ドレス、聖羅服に未古さんまで。小道具にはエクステやかつらにメガネ、それにあっあれは……女物の水着……ウワァーーー!!!
「しっ忍先輩…気は確か、ですか?」
「ふふふふふ、至って正常だ」
 目がイッてるゥ! 至って異常だァ!!
 前に一度、あったんだよ。こんなことが。そう、あれは捨て猫の話の続きで、忍先輩が拒否られた次の日にこんな感じに。
「忍先輩。たまたまです。猫は元来、自由奔放な生き物ですし、一箇所に留まっているわけないですし…それに、それに……」
 あぁ、冷静な先輩なら聞く耳を持ってくれたかもしれないけど、リバウンドが強大すぎて陥った完全暴走モードの先輩には何も言ってもダメなんだよな。ある意味、狂人(バーサーカー)。
 僕がいろいろ覚悟し、先輩の魔の手により“剥かれ”そうになったところで戸が開いた。
「えっ?」
 と、僕。
「えっ!」
 と、部室に入ってきたのは見ず知らずの少女。
 綺麗な、忍先輩にも引けをとらないほどに一点の曇りも無い黒髪。それはセミロングに切り揃えられ、右前髪にヘアピンを挿している以外、何も手を加えていない様子だった。制服が同じ辺りはこの学園の生徒で、雰囲気というか初々しさが一年生だということを醸し出していた。そうは言っても、自分も同じ一年ではあるんですけどね。んなことより、そんな悠長に人間観察している場合じゃなかった。
「せっ先輩。つーか、部長ぉぉぉ。お客さんですってば」
「んぬっ?」
 そこでやっと忍先輩の理性が戻ってきたらしく、僕の貞操の危機は何とか去った。

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