Day of beginning change

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ねこぶっ!!

《第弐・伍話 其の者、SSSの計画にて》

どもです(・∀・)∩


今日は寒かったです

朝はマフラーを着けてないと、とても自転車じゃ学校に行けませんよ


あと、知り合いが大学に受かったのが、嬉しかったぐらいですかな



では、さっそく追記から小説の続きに


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「それにしても、本物はいいわね」
 嬉々としたその表情は紛れもないものだった。それは欲しかったおもちゃを買ってもらった子供のような。
「あっ!」
「どうなさいました?」
 そう聞くのは執行部の男子生徒こと、最奈であった。空真と忍が去った後に自分の担当クラブから戻ってきていたのだ。
「忍たちを誘うの、忘れてたわ。どうしましょ…」
「誘うというのは“あれ”にですか?」
「そう。折角、がんばったのにぃ」
 最奈は嘆息し、言葉を続けた。
「もう一度、お呼びになったらどうですか?」
「無理よ。あのこたちがもう一度来てくれるわけないもの」
 そこまで分かっているのなら、何故いじめるのか。と、最奈は思ったが、まぁ告げたところでこの人は聞く耳なんて持たないだろう。そう思い、胸のうちに秘めておくことにした。
 姫之が腕を組み、かわいらしく唸っていた時、生徒会室に控えめなノックが響いた。
 扉近くに居た、一人の執行部の女子生徒が用件を尋ねた。その間、姫之はまったくといっていいほどに、訪問者に対して興味を示さなかった。
「皇后崎会長」
「ん? どうしたの?」
「女子生徒がお会いしたいと」
「ん~…いいわよ。入ってもらって」
「はい。入ってきてください」
「失礼します」
 瞬間。姫之が有する、ある種のセンサーが反応した。
「あの……」
 その女子生徒は俯き、心なしかスカートに添えている手がグーになっていた。別に、生徒会長に憧れていてや、緊張してなどは…いや、ある種の緊張なのだろう。彼女は脅えていたのだ。
「もう少しこっちに来て、よく聞こえないわ」
 それを知ってか知らずか、姫之はこう言ったのだ。
「それで、用件は?」
「その…サバイバルゲームなんですけど…」
 一瞬、驚いた挙動を見せた姫之だったが、すぐさま話を続けた。
「それが、どうしたの?」
「その…勝てば、その賞品が貰えるのですか?」
「えぇ、そうよ。出たいの?」
「……ひゃい…うゥ~」
 女子生徒は噛んだ。そして照れた。故に姫之はにやけた。
「あの……」
「あっ、あぁゴメン。そう、でもあなたじゃ厳しいから、いい人材を紹介するわ」
 姫之は表情とは裏腹に、頭の中で緻密な計算をしていた。それは自らが調子にのった結果、破算しかけた計略を再度、レールに乗せる算段。彼女が曲がりなりにも、生徒会長であるのは、恐らく頭の回転の速さというのが一つの要点ともなっている。もちろん、そのことを公害などはしていない。結果で表す。皇后崎姫之とはそういう人物である。
「その人材って…」
「猫部ってゆうんだけど、まぁ名前はあまり気にしないで。そこに居る、部長さんに頼みなさい。あぁ、でも私の推薦ってことは黙っておいてね」
「―――!!」
 猫部の単語を聞き、全身をビクつかせる女子生徒。
「あら、どうしたの?」
「いえ、なにも……」
「あぁ、大丈夫よ。賞品ならたぶん、あなたにいくと思うしね。なんなら、一部を分けてあげてくれたら、彼らも喜ぶと思うわ……ふふっ」
つい、計画の成功を思い浮かべ笑みをこぼす。
「そう、ですか…ありがとうございました」
 あっさりと、逃げ帰るように生徒会室を出て行く女子生徒。その後姿に、バイバーイと手を振る姫之。
 女子生徒が完全に離れていったのを見計らって、最奈が姫之に報告した。
「皇后崎会長。あの女子生徒、いえ彼女はうちの生徒ではありません」
 最奈は執行部の中でも、姫之に気に入られている。それは能力面もさることながら、とある点において共通点を持っているからだ。まぁ、それはいいとして、最奈は執行部の中でも数少ない姫之に意見をできる立場にいる。
「そんなの、分かってるわ」
「なら、なぜ? しかも、彼女は口外してないはずのゲームについても知っていました」
「だからよ。彼女はゲームに参加したい。理由なんてどうでもいいわ。もちろん、彼女が生徒じゃなくても。ただ―――」
「ただ?」
「ただ、彼女の存在が、私の計画を成功させてくれるというのなら大歓迎。彼女に実質的な損失はなく、彼女自身がゲームに参加するわけでもない。その後に何かしらの問題が生じても、忍が居れば問題ないわ」
「はぁ…問題ありすぎですよ」
「なにか言った?」
「いえ」
 ここまでの身勝手にしているにも関わらず、彼女という存在が生徒会長に足るから、執行部や周りの人たちは何も言わないのである。
「しかしながら、ひとつ。今更ですが、いくらあの遠坂先輩でも今回のゲームは危ないのではないでしょうか? ましてや、優勝というのは。それに初音空真も強制参加だと」
「それも問題ないわ。あの娘の得意分野だから、今回はそうしたの。あの娘は最強よ。普通の人(・・・・)が勝てるハズなんかないわ。それを踏まえたうえで空真にも参加してもらうの」
どこから、そこまでの自信が。ましてや自分ではなく、親友のことを。このことは恐らく、親友という関係ゆえに分かってくる機微というものなのだろう。最奈には理解できなかった。
「ゲームの開始を早めるわ。あの感じだと、すぐにでも彼女は忍の所に行くだろうし。それと、このことは勿論、口外してはいけないわよ」
「了解しました」
 最奈は再度、深く心の中で嘆息した。まさかここまで壮大な行事を、たった一人の親友への嫌がらせに使うとは、あきれるのを通り越して、ある意味尊敬してしまう。最奈、そしてその事実を知る執行部全員がそう思った。
「ふふふ。待っていなさい、忍。アハハハハハ」

「?」
「どうしたんですか? 先輩」
「いや、少し寒気がしてな」
「あぁ、やっぱりがんばりすぎだったんじゃ…風邪でもひいたんじゃないですか?」
「そういうのでなくて…なんと言うか、風邪以上に性質が悪いもののような…」
「…?」
 二人は知る由(よし)もなかった。すでに壮大な計画が始まっていることを。

 後日談。
「皇后崎会長。例の写真。いつものように数枚でもよろしいので回してもらえないでしょうか?」
「あら、そうだったわね。それにしても、あなたが私と同じ嗜好…いえ、思考だったとは今更ながら驚いたわ。雰囲気は完全に潔癖な感じだったのだけど」
「見た目というものほど、信用できないものはないでしょう」
「それもそうね。それじゃ……今回の分、どうぞ」
「ありがとうございます」
 二つの人影が生徒会室。ここに闇の取引が行われていた。

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