Day of beginning change

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ねこぶっ!!

《第一・伍話 其の者、その眼にて獲物を……》

どもです(・∀・)∩


なんだか、昨日は疲れてたんで
小説のほうはあげれませんでした


もちろん、今日はちゃんとあげますよ


さて、来年からの一人暮らしのための家探しでも始めます

ではでは早速ですが追記から


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 場所はどこかの建物内。そこに一つの影があった。
 足を前に出すたび、するはずの足音がしないのは彼女の特性の一つだ。このことにより、彼女が近くにいることに誰かが気づくことはほとんどない。とはいえ、彼女が誰かに気づかれようとも、さしてどうこうということはないだろう。彼女――いや、“彼女たち”の気質がそうさせる。
 窓から伸びるいくつかの陽光をまたぐたびに自慢の黒毛が、宝石の欠片でも散らしたかのように煌く。悠然と歩を進める彼女は、不意に目を奪われた。視界に侵入してきた。そして、それは金色の双眸を貫き何かを揺らした。
「…!!」
 黒い彼女は見つけてしまったのだ、その煌く“山”を。
いつもは歯牙にもしない虚構な空間に、突如として現れた獲物。
 しかし、彼女は瞬時に理解した。自分にはどうすることもできない。並外れたその身体能力は、基準と世界が違えば、たかが知れている。
「どうしても、欲しい、けど……」
 されど、己にはどうすることもできない。この小さき“足”では、どうやっても届かぬし、手に入らない。たとえ、それを“手”に変えようと、入る手立てそのものがない。彼女にはただ見つめるしかなかった。その眼からは、刺すような力が放たれていた。
 そんな時、そこに現れた複数の影。黒い彼女はさっと物陰に身を潜める。耳をピンと立て、現れた影たちが発する言葉を拾い上げていく。
「さ…げーむ……しょうひん…かったら……」
 細かな意味は解らない。しかし、彼女はそっと目を細めた。
「なるほど、ね」
 彼女はその場に座り、目を閉じた。“彼女たち”は深く物事を考えない、そういう気質なのだ。ただ、シンプルに求めるものへの過程だけを考える。持てる全ての知識、経験、記憶を脳内でかき回していく。
 ぴくり、と耳が跳ねた。
 黒い彼女は思い出した。
「危険かもしれないけど……まずはあの金色に確かめて、その後にあの――」
 黒い彼女には、二人の人物が浮かんでいた。
 己の本能が告げる、“人間”への恐怖より今は、目の前に聳える欲望しか見えていなかった。
 しかしながら、黒い彼女に獲物の名は理解できていなかった。もとより、理解する気などは無かったのだろうが。
【金のスプーン】。

 黒い彼女が計画をし、悠々としている最中、一つの影が近づいてきた。
「ナゼ、アノヨウナ所ニ居タ? 危険ダ」
 言葉は鋭さと不安を孕んでいた。黒い彼女とは対照的な白い彼。
「あなたには関係ない…いや、そうね、しいて言うなら少し冒険してみようかなって―――」
 黒い彼女は白い彼に、例の計画の概要を説明した。何故したかと、問うてみたところで、きっと黒い彼女は特に意味はないと答えるだろう。そういう気質なのだ。
「ソンナ事ハシナクテイイ。俺ガ…ドウニカ……シテミル…」
「あなたが? …無理よ。確かに私はできればこの策は使いたくないけど…私たちにはどうすることもできないもの」
「シカシ…危険ダ…」
 その言葉が紡ぎ終わる前に、黒い彼女はその場を後にした。その後姿を白い彼は、細い眼でずっと見つめていた。彼に言わせれば、そんなものに固執しなければいい。しかし、彼はそれを言葉としては紡がなかった。彼にも それが理解できていたからだ。自分たちは賢いが、単純なのだと。
 それから暫く時が流れ、黒髪の少女がある場所へと向かった。

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